(6)達弥西心のわかりやすい話「不動産」

達弥西心のわかりやすい話「不動産」

●このままでよいのだろうか(5/7) - HMU 達弥西心

欲と欲のバランス取りの世界は嫌いではありませんでした。醒めた目で、中に入って眺めると実に興味深い世界ではありました。

欲と欲のバランス取りの世界からできるだけ遠いところに自分を置いておきたいのですが、それらを何かで結びつけておきたいというか、不動産業とは全然違うことをしていきたいけれど、二足のわらじは履けないけれど、二足のわらじを履くのだったら関連のあるわらじにしたいと思いましたから、何かの関連付けを一生懸命探していたのだと思います。

●このままでよいのだろうか(4/7) - HMU 達弥西心

その反面、自分はこのままでよいのだろうかと常に思っていました。使命のはたらきというのは常に考えていましたが、いつもクエスチョンがつきまといました。心がいつも乾いていました。乾いていた心をどうやって潤し穴埋めしようかと考えつづけた結果が、異業種交流会を主宰したり、独自のミニコミ紙を発行したり、講演会を開催したりなどの活動だったと思います。はっきり言って不動産業というお金でモノを動かす、欲と欲のバランス取りの世界からできるだけ遠いところに自分を置いておきたかったのだと思います。

●このままでよいのだろうか(3/7) - HMU 達弥西心

ところがあまり自分でのめり込めるほど好きでなかったから結果良かったかもしれないと思うのですが、人がどんな不動産業を求めているかを客観的に見ることができたのです。自分が不動産業に対してまったく熱くならないという感じでした。

不動産を扱っているとだんだん熱くなってしまって、この物件はお客に売るよりも自分で持っておきたいなぁという人が多い中で、私はそんなことは全然思いませんでした。安い物件なら安く売ってあげた方がいいというふうに思っていました。

●このままでよいのだろうか(2/7) - HMU 達弥西心

住宅業界から不動産業というのは何か近いみたいにみんな言いますが、実際はまったく違う業界で、正直なところ不動産業界には足を踏み入れたくないなという感じでした。古い体質だし、うさんくさく見られるし、あんまりしたくないなぁと思っていた業界だったのですが、不可抗力でそれに入っていくわけです。

●このままでよいのだろうか(1/7) - HMU 達弥西心

私は29歳の時に不動産業を始めました。どうして不動産業を始めたかというと、それまで住宅会社に勤めていて、不可抗力というか自然と自分で何かをする羽目になったのです。

何かをしようと思った時に、手元にある自分が何かに使えそうな資格というと運転免許証と宅地建物取引主任者証というこの二つだったのです。この二つを使って何ができると考えたら不動産業しかないわけです。

●不動産業をしていたころ思い至ったこと(6/6) - HMU 達弥西心

不動産屋や住宅会社の仕事としては、家を建てて渡してしまったら、アフターサービスとしてサッシ動きますか? 雨漏りしていませんか?ということは当たり前のこととして、心のケアというか、その家に住む人の中身である、心が明るく前向いて生きていけるようにしてあげなくてはいけないのではないかと思い至ったのです。

それまでどうしても自分の中でつながらなかった不動産業と生き方提案の接点が見えてきたのです。

●不動産業をしていたころ思い至ったこと(5/6) - HMU 達弥西心

私は業者として、家を建てることはお客さんの夢を実現するということ、いわゆる建物を提供することは夢を実現させるということ、幸せの住まいづくりということをモットーとしてやっていたわけです。しかし、その建物を提供してしまったために、その家族は不幸になってしまったかもしれないなぁと思ったのです。

この家が暗く見えたのは、その中に住んでいる男の子が暗いからなんだと思いました。そして男の子が暗いのは、男の子の心の中が暗いからなんだと思ったのです。

●不動産業をしていたころ思い至ったこと(4/6) - HMU 達弥西心

その男の子に「ぼく、何か元気ないねぇ?」と声をかけると、「全然おもしろくない」と言うのです。挙句の果てに「前のアパートが良かった」と言い出し、「どうして?」と尋ねたら、「向こうはたくさん友達がいたけれど、こっちは全然おもしろくない」。

「部屋をもらえて良かったじゃない」と言うと、「全然おもしろくない、前の方が良かった」とくり返すのです。間違いなく幸せになっていると思っていたその家族の、少なくともその男の子は不幸せなのです。その小さい男の子は、暗い顔をしている。不幸せな顔をしているのです。幸せの住まいづくりではなかったのか、と私は愕然としました。

そのあと、お母さんの勤めているスーパーに行って書類を渡して帰ったのですが、何か気になってしょうがありませんでした。

●不動産業をしていたころ思い至ったこと(3/6) - HMU 達弥西心

それから何ヶ月か経った頃、私はその家に書類を持っていく用事があって、訪ねました。家の前に車を止めてふっと見ると、家が新築なのにくすんでいる感じ、何かモヤがかかっている感じの雰囲気で「なんかこの家、暗いなぁ」と思ったのです。

気のせいかなと思って玄関のチャイムを押すと、出てきたのは一番下の男の子で、暗い顔をしているのです。とても元気だった子が、とても暗い顔をしている。「お母さんは?」と尋ねたら「スーパーに行っている」と言うので、「じゃ、買い物なんだ」と言ったら、「ううん、お勤めしてる」と。

住宅ローンを払うために近所のスーパーで働き出したのだと思いました。

●不動産業をしていたころ思い至ったこと(2/6) - HMU 達弥西心

子どもたちは狭いアパートに住んでいましたから、ぼくたちの部屋がもらえるということで、大はしゃぎでほんとうに喜んでいましたし、ご主人や奥さんも、田舎から出てきて頑張ってここまできたよね、という感じで、新しい家を建てることに対して、全員が幸せになれると顔が輝いていました。

やがて家が完成したときに、田舎からご主人の両親が来られて、私にいろいろとお礼を言われました。息子たちが田舎から出てきてこうして家を建てたのだけどお世話になりました、息子たちもよくやったと。

とても大きな事業を成したように私に言われて、やっぱり不動産業をやっていて良かったなと正直なところ思いました。幸せの住まいづくりだと。この家族は絶対に幸せになれると思いました。
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