それまでの私は、業者として家を建てることがお客さんの夢を実現すること、建物を提供することは夢を実現させるということで「幸せの住まいづくり」ということをしていました。しかし、新築の家に住むある小さな男の子の不幸せそうな顔を見て愕然としたことをきっかけに、方向が見えてきたような気がしました。

家を手に入れた人はもうあとは明るく生きるしかない、アフターケアとして建物のケアは当たり前で、その家に住む人の心が明るく前向いて生きていけるようにしてあげなくてはいけないのではないかと思い至ったのです。